京葉臨海鉄道 撮影
下書きがまとまる感じがしなかったので撮影行ってきた話を。
先日、京葉臨海鉄道の撮影に行ってきました。
京葉臨海鉄道というのは聞きなれないかもしれません。蘇我駅から延びる鉄道です。
貨物輸送に特化しており、旅客列車は無し。沿線の工場へと様々なモノを運んでいます。実際のところ荷主がどこの企業なのかよく理解していないのは秘密です。
蘇我駅発着の貨物列車は多数設定されていますが、蘇我駅に荷扱設備はありません。ここは中継点という位置づけで、蘇我駅をはさんで運行形態が分かれているんですね。一見そのまま通しで運行しても問題なさそうに見えるかもしれませんが、本線の規格を最後まで続けるのは設備的にしんどいし、逆に専用線のスペックで本線を走られても困るという話かな。何でもないようで、良く考えられた仕組みだと思います。
体力的に1日いっぱい使うのは無理という判断で、13時・蘇我駅から撮影開始。移動手段はレンタサイクル。1日使って1000円かかりますが、徒歩移動は絶望的。電動アシスト付きは助かる。充電のある機体を探すのは苦労しました。
なんとまだ貨物時刻表を購入していないので、参考にできるのは2020年度版ダイヤのみという無謀っぷり。ゆるく撮影する方針ゆえこれでいいのです。
とりあえず蘇我駅から線路沿いに北袖駅方面へ南下しつつ、撮れそうな場所で撮ることに。少し走って、この辺ならよさそうとか言ってるうちに、踏切が鳴動。
タキを連ねてKD60 1がやってきました。DD13を思わせるスタイルですが、なんと21世紀生まれの機関車。それだけDD13の完成度が高いということでもあります。ナンバープレートが観音開きの点検蓋に合わせて分割されてるのは面白いですね。
実はこの前に2本撮り逃してます。ほぼ予習ゼロ、行き当たりばったりで撮影しているので仕方ない。まだ来るようなのでしばらく留まります。
今度は横から。このKD55 103は、京葉臨海鉄道に唯一残る元国鉄DD13です。機関は流石に換装されていますが、雰囲気は十分。今後導入されるDD200の置換対象として真っ先に上がってそうなので、見ることができて良かった。
さっきのKD60もそうですが、運転士から死角になる側を向くように、キャブ上にカメラが付いてるのが気になります。運転台にモニタを増設して、安全確認の助けにしてるんでしょうか。踏切の多い専用鉄道ならではの設備と言えそうです。
さらに移動する暇もなく次が来るのでもう一枚。
もうちょっと何かないのっていう構図ですが、ロケーションからしてこれが限界。
次の列車まで時間が空くのでさらに南下します。移動してたら旧ダイヤには載ってない列車が来てまた撮り逃しましたが、次の最善ということでスルー。天気が良い日は、自転車乗ってるだけで楽しいし。
場所を選り好みしてたら遠くにライトが見えてて焦りました。
ここで単機かい!と突っ込みたくなりました。先ほど上ったKD55 103が折り返し。
すでに大分日が傾いてきています。荷があれば収まりがよかったはずなのに…。ここはまた来てみたいですね。
南下を切り上げて戻ることにし、途中の浜五井で停車している列車がいたのでそれを眺めつつ休憩を入れます。アシスト有りとはいえ運動不足の身には堪える。
さっき撮った機関車ですが編成の逆方向に連結されています。この辺りはよく掴めていません。先ほど牽いてたタキは?このタキはどこから来たんだろう?午前中なら順光だと思いますが、半逆光でもいい感じに撮れますね。
そのまま眺めていると手前の線路側の出発信号機が進行現示に。これも想定外なので何が起こるか見ていると、もう1本列車がやってきて追い抜いていきました。
逆光ではあるんだけど、シーン的には美味しいので撮りました。速度をあまり気にしてなさそうな臨海鉄道で、追い越す必要があったのかは謎です。蘇我での入換手順が関係してたり?しばらくすると4号機の方も発車していきました。
少しだけ北上してもう1本。これが日没前最後。
ここにきてようやく角目ライトを捉えられました。京葉臨海に来たからには撮りたいと思っていたのでこれは良いタイミング。だんだんと西の空に雲が出てきて日差しが薄くなってしまったのは残念です。
終業時刻なのか工場から人が出てくるようになり、周囲は賑やかになり始めます。息子さんが貨物好きだという方に話しかけられて、ちょっと話したりしてました。
日が落ちて、どんどん暗くなる。富士電機のところの専用線が道路を横切っていて面白いということだったのでちょっと寄り道して、あとは帰るだけだと思ってたんですが、また不意に踏切が鳴ります。もう何回目か。
KD55 103は3回目の撮影、よく会いますね。森の中から出てきたみたいになりました。
この後は本当に帰るだけで、かなり疲れてたので蘇我で特に撮ることもせず。
217系のクロスシートに乗るのは、ひょっとすると最後になるかもしれません。
半日とはいえ色々撮れました。数えたら稼働機7機のうち5機撮影できていました。線路際を移動していたこともあって車両メインの構図となったので、次訪れるときは引いた構図でも撮ってみたいですね。ただ地形の起伏と上れる建物が少ない臨海部で出来ることなのかは怪しいかな。
そうそう、臨海鉄道ならではの話ですが、立入禁止の場所が所々にあるので注意して移動する必要がありました。基本的に関係者以外は近寄らない場所なので、ラインが分かりにくいこともあるんですよね。工場の玄関先で撮影していることは常に頭に置いておいた方が良いと思います。
臨海鉄道をしっかり撮影するのは初めてでしたが、ゆったり時が流れているのを感じました。その割に本数が多いので、臨海鉄道デビューにはもってこい?だったのかもしれません。撮り逃しても割とすぐ来ますから。DD200が入ると様子が変わりそうですし、今後の展開に注目したいと思います。