Xsumidaの日記

写真と旅行が好きな大学生のブログです。日々の出来事を綴っていきます。

20210127—鉄道から離れて

写真を再開してから、常に気を付けていることの一つに、「鉄道から離れる」というのがあります。

私の写真の原点は鉄道写真。そういうわけで、写真フォルダは鉄道で溢れています。

風景と列車を組み合わせた写真を狙ったこともあるし、純粋に珍しいから撮りに行ったもの、記録として撮ったものなど、様々な意図から撮り貯めたものがたくさんあります。

 

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それは誇らしいことで、達成感もあるのですが、ふと思ったんです。これでいいのか?って。もう随分前のことになりますが。

色々な写真を撮ってはいるものの、線路からあまり離れていない空間でのみ活動することは、あまりに視野が狭い状態、言ってしまえば世界の無駄遣いなんじゃないかって思ったわけですね。

もっと目を、そしてレンズを向けられるものは他にないだろうか?と考えたとき、鉄道から距離を置く、という選択肢が浮かんできました。

キザっぽく言えば、より自分の写真の可能性を探してみたい、でしょうか?

 

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鉄道写真だけが自己表現の手段とは限りません。今思うと、在りもしない理由から、鉄道は写真であり、かつ写真は鉄道であると思い込んでいたのかな。

何かに盲目的に熱中する、というのもまた良いことだし、それで手に入ったものもたくさんあるわけなんですが、いったん鉄道写真から離れてみようと、そう決めました。

 

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意識的に鉄道以外のものを撮るようにすると、視野が広がったように思います。

鉄道って基本的に撮影のセッションが細切れになるんですよね。事前準備を周到にする必要があるとはいっても、一瞬一瞬にその都度集中するという感じで、目の前を列車が通過するときに集中の度合いが極限に達します。こういうときは野球に例えるといいんでしょうか。対して普通のスナップとかだと、撮影は常に連続的で、前後のつながりがないと次の場面を想像することができないんですよね。これは面白いと思ってます。例えるならサッカー?

 

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この関係で、自分の周りの人の流れを感じ取るのが上手くなったような?明快な表現が思いつきませんが、カメラを手にしているときのセンサーというか、五感の働かせ方は以前より活発になっている気がします。

 

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さらに、フイルムで撮るようになって、他の古典的な技法にも興味が出てきましたし、きちんと一枚一枚露出を考えて撮るようになりました。望遠ズームの使用頻度が下がって、代わりに標準ズームや単焦点を持ち出すことが増えました。

鉄道も突き詰めれば色々面白いですよ。ただ、ちょっと飽きちゃったというか、同族の中での差異化のゲームに疲れたというかね。もちろん好きですし、今でも撮りに行くけれども、頻度はぐっと下がりました。

 

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そんな思考とは裏腹に、日頃の移動手段は鉄道を選ぶことが多い(私は乗り鉄でもあります)から、行動圏もそれに沿ったものとなって、写真も鉄道周辺に偏りがち。駅舎とかホームでの写真が多いのはそれ故ですね。東京にこんなに地下鉄があるのが悪い?バスも酔うのが怖くてあまり使わないですし。

そんな中で何か新しいことができないか、というのを常に考えています。

 

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私の周りにも、鉄道から写真に入って風景、航空など別のジャンルへ抜けていく人や、さらにディープな鉄道写真にはまっていく人とか、様々な人がいます。それぞれ違った写真観を持っていて、自分が見つけたやり方で個性を発揮しています。「個性の発揮」という言葉は教育的な響きがあって好みじゃないけど。まあこんな考えもあるんだ、と受け取ってもらえるといいな。

 

ネタ鉄について考えてみた記事。ネタ鉄って言っちゃったよ。

xsumida.hatenablog.com

 

 

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