Xsumidaの日記

写真と旅行が好きな大学生のブログです。日々の出来事を綴っていきます。

写真を撮った後のワークフローについてー悩み中

少し前、何の写真を撮るのかということを書いた。

xsumida.hatenablog.com

 今回はその続編みたいな感じで、「撮った後」の話をしたいと思う。

長くなってしまったけど、どうかお付き合いください。

 

 

 デジタルなら

この場合はもう慣れている。

HDDに取り込んでDPP4を起動し、はじめにざっとレーティングしてから細かい編集に入る。現場でレーティングが終わっているときには結構早く終わる。

スマホで撮った写真ならiPadでサクッと編集しちゃうこともある。

ここ数年PhotoshopとかLightroomは使っていない。カタログ機能は便利なんだけど、どうにもブラックボックスが多いというかね。もちろん素晴らしいソフトウェアだし、私が使いこなせずに勝手なこと言ってるだけっていうのも重々承知だけれど。

私はとりあえず「不可」ではない写真はすべて現像することにしている。それらを「JPG変換したもの」というフォルダに放り込み、そこから使えそうな写真を適宜選ぶ。

このフォルダには自分の写真を振り返る意味もあるから、基本的に改変しない。つまり選ぶ時にはファイルを「移動」するのではなく「コピー」して別ディレクトリに移す。

気に入った写真はたまにプリントする。取り回しと見映えの問題から2Lが多いかな。人が写っている写真は友人にプレゼントすることもある。

デジタルはこの手順がほぼ固定化していて、特に問題はない。こっちはね。

 

20171230aok

 

 ではアナログはどうするか?

こっちが本題だ。

 

f:id:xsumida:20210110131401j:plain

初期の頃は現像データが残ってない。たぶんD-76かRodinal。

 

モノクロの場合

これが最大の問題。お恥ずかしい話だが、今は処理待ちが多すぎてキャパってる状態。

この状況はいろんな要因が重なったから。プリントしたくてもできない状況が長く続いてしまい、その上ずっと写真を撮り続けた結果、こうなってしまった。

原因その1 ネガアルバムの紛失と再会

 原因の1つ目は、ネガアルバムの紛失。紛失が許されないものを紛失したわけ。

当時ネガアルバムは教室のロッカーに入れていた。そこで年度末になった。

年度末には学年が上がり教室も変わるから、ロッカーを片付けなきゃいけないという恒例行事がある。その片づけのごたごたでネガアルバムが行方不明になった。おいおい。高2から高3に上がる時のことで、写真のことを頭から追い出していたのも災いした。

1本目から19本目までをこうして紛失し、卒業後に部室で再発見するまで、(カラーも含めて)プリントする機会を奪われることになった。

原因その2 受験

 これは説明不要かと。現像できないから撮りっぱなし状態だったということ。

原因その3 コロナ禍での大幅スピードダウン

失われたと思われたネガアルバムを取り戻し、溜まったフイルムを現像した私はプリントする気満々だった。ただ、そこで出現したのは今も猛威を振るう新型コロナウイルス。 

色んな所が閉まり、ちょっとやる気が無くなってしまった。気を取り直して夏ごろから細々とベタ焼きを作り始めて、今ようやく終わりかかっている。あと12本。ただ、2度目の緊急事態宣言によりさらに遅れるだろうね。

 

理想的には、撮影→現像→ベタ焼き→選別→プリントの流れが途切れなく続いてほしいが、そううまくはいかない。自宅でできるのは現像まで。自家現像の頻度も多くて月1回、2か月開くこともあるから、作業のスピード感はない。

そんなわけで、モノクロに関しては、まだ自分なりの方法が確立できていない。特殊事例なのかもしれないけど、このままバックオーダーというか、負債を背負っていくのは難しいから、何とかしたいと思っている。

 

f:id:xsumida:20210110131435j:plain

D-76ばっかりだなあ。もう使わないと思うけど。

特にRETRO 400SをD-76原液で処理するとか、今は絶対やらない。

すさまじいコントラストをもつネガができた。どうすんだこれ。

 

カラーの場合

カラーはお店任せで済ませている。

ネガでもポジでも撮ったら現像に出して、同時プリントまで頼んでしまう。そのあとで共有と保存のためにプリントをスキャンすることにしている。気に入ったら大きめに焼き増ししてもらう。

私は仕上がりにうるさいことを言わないので、これで満足している。そもそも表現の幅をつかめていないので、あーだこーだと言えないし。

カラープリントについて相談できる相手がいたら嬉しいけど、モノクロがメインだからそこまで突き詰めて考えているわけでもなく。

もちろんカラー印画紙を使って自家現像・プリントしている方もいる。カラー現像キットが市販されているのでチャレンジできないこともないが、ハードル高いかなぁ。

 

f:id:xsumida:20210110131445j:plain

こんどは見事にイルフォードばかり。

スキャンについて

悩まずスキャンすれば楽じゃないかという向きもあるけど、写真の最終目的地はプリントだ。モニターばかり見てないで、プリントを見ることを忘れないようにしたい。

そういう意味で、プリントにこだわる自分がいる。 プリントが主、スキャンは従ということ。オンライン写真展とか言われたらちょっと考えないといけないけどね。

ただ全部プリントというのは現実的に考えると厳しい。そういうわけで今は、「気に入った写真だけをプリントして、それ以外はスキャンで済ませる」方針に傾いている。フイルムスキャナーはまだないんだけど。

もちろん原版は劣化していくから、スキャンしておくことに意味はある。普通はありえないけど、私みたいに紛失するかもしれないし、汚損するリスクだって常にある。共有のため、つまりこうやってブログに載せたり、flickrに載せたりするためにはデジタル化しておかないとムリだし。スキャンには保存と共有、2つの意味があると思う。

 

f:id:xsumida:20210110131455j:plain

一番最近の。Retropanは生産終了になってしまった。

 

 どうやってますか?

世のモノクロフイルムで撮っている人たちは、どんなワークフローで動いているのだろう。そういう動機でこの記事を書いている。

フイルム本みたいなものはカラーにステ振りしてるし、モノクロに関しては新しい情報があまりない。調べればフイルム全盛期の頃のやり方は出てくるが、それはフイルムしか選択肢がなかった時代の方法だ。今はそうではない。現代風にアップデートしたやり方を実践したいと思っているんだなぁ。

 

当ブログ上の写真・文章の著作権は筆者に帰属し、これらの無断転載を禁じます。🄫All rights reserved.