宗教から科学へ
今日は、この間買った本を紹介することにします。
高校の課外授業で選択してみるくらいには物理史は気になってたし、宗教バリバリのところからどうやって近代科学が生まれたのか?という疑問はずっとモヤモヤしてたので、ふらっと寄った本屋で買ってしまいました。
ニュートンは神学の人。初期の重力概念には多分に神の存在があったはず、というかあった。プリンキピアに挑戦するのはちょっと無理なので、お手軽に知りたくてね。
いち学徒として、このあたりの事情は理解しておく必要があると思ってます。「ニュートンが万有引力を発見しました。」の一文だけで終わらない、終われない。教科書には書いてないことだらけです。化学史は比較的きっちり展開を追うのに。
宗教に立脚した科学はどんな思考の経路をたどるのか、これがいちばん知りたいこと。
私が以前から抱えてきた問題。西洋の著作が読みにくいというか、キリスト教的観念の下敷きがないので、無宗教な自分には理解に骨が折れるところがあって。いや、なんでそうなるの?が頻繁に出てくるから。何もかもすっ飛ばして確信に至ってると表現すると言い過ぎかもしれないのだけど、外から見ているとそうなっている。
世の中いろんな人がいるので、この先そういうバックグラウンドを持つ人に出会わないとも限らない。それに備えたいという思惑もあって、未知の思想に触れてみようと思っているわけです。自分がマジョリティだ、などと思いあがってはいけません。学びの動機にはいろいろあってしかるべきだと思います。
無宗教だから宗教を知らなくていいわけじゃないし、むしろ他の人よりも知らなくてはならないんじゃないかな。食わず嫌いではないことを証明しないといけないというか、理解しようともせずに拒絶し否定するのは傲慢だと思います。
宗教をブログネタにすると碌なことにならないとは思っているのですが、このブログはニュートラルな立場を常に意識している、とは言っておきますね。
あ、マルドゥック・シリーズは既刊をすべて読み終わりました。次はこれですね。古代ギリシャ~中世までの科学事情はおおまかに学んたので、これで仕上げとなるのでしょうか。