写真は時代を語る
今日は人に会って一緒に作業する用事があって外出してたんですが、その作業場所が閉まってたので、予定が無くなっちゃったんですよね。
完全に暇になってしまって、外は寒いし、せっかく来たから、、と思って図書館へ。
写真好きの習性として、初めて訪れる図書館では、芸術コーナーに行き、写真に関する本を探すのがルーティンになってます。
だいたいは見たことある本だったんですが(そもそも図書館に新しい本ってあまり入ってきませんね)、おや?と思った写真集があって。
初沢亜里さんの「東京、コロナ禍」(柏書房、2020)でした。
最低限の装丁で飾り気はあまりなかったんですが、中身は結構面白かった。
2020年3月ぐらいから日めくりカレンダーみたいな感じで、その日ごとの東京でのスナップを並べています。
タイトル通り、新型コロナウイルスが社会に与えた変化に着目しているんですが、自分もそういった写真を意識して撮ることがあるので、色々参考になったというか、こういう視点もあるのか、という感覚で読んでました。フィールドも都心ってことで被ってますし。毎日のように通っている場所で撮られた写真がほとんどなので、なおさらですね。
あとがきにも書いてある通り、今というよりも、数十年後に意味を持つ写真集なのかな。去年の8月に出版されてたみたいです。相変わらずアンテナ低いなあ。
この写真集が記録しているのは新型コロナウイルスの影響が出始めた時期。もちろん初沢さんも写真を撮り続けているだろうし、もっと話を広げれば、世界中の写真家たちが撮っているんだろうな。
この新型コロナウイルスというのが、一つの「時代」になりかかっている今、社会全体のテーマとしてというか、写真家全体のテーマとして、こういう写真集がたくさん出てきそう。もう出てる?
その潮流の中で、自分は何をしてるのか?っていうのはつい考えちゃいますね。まあとにかく、これが時代というやつか、というのが若い自分からみた実感になるのかな。なんだか締まらないけど、思考がまとまらないのでこの辺で。